詩人:都望 | [投票][編集] |
日常の世界に貴方がいた
非日常の世界でしか見たことのない貴方が
私ね日常の世界にいる貴方は嫌いなの
だって私の知らない女の子と
仲良く歩いているんだもの
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好きにはなれないけど
親友にはなれる
心の暗さを
空の雲に
涙を
雨に例える
少しキザな君の言葉
この言葉は
親友の線を越えて
恋色がかった目で
貴方を見てしまいそうになる
私を繋ぎ止める
唯一の言葉
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バイト帰りの夜道を
必死に走っていた
「偶然会えたらいいね。」
そんな他愛ない会話を現実にさせる為
恋色の風に背中を押されながら
必死に夜道を走った
今から私は偶然を装って
貴方に会いに行く
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こぼれ落ちた言葉は
グラスから溢れ出た水の様だった
もう入りきらない
新たな恋で満たされて…
でも
少しは覚えていてよ
私の事を…
新しい恋で満たされて
グラスから溢れ出されて
貴方の中にいられなくなっても
せめて机の消せないシミにくらいは成ってもいいでしょ?
シミにして残しておいて欲しいの
私という名の存在を
このまま蒸発してしまうなんて
形が残らないみたいで
イヤだから
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青い空に
両手を広げてみた
この広大さの前では
僕の存在などちっぽけだ
大量の一色の絵の具に
僕の色で点を付けても
色は変わらない
世界から見れば
僕の存在なんて点に等しい
いや…
点にすらない程
ミクロなモノかもしれない
けれど
絵の具だって混ぜる色を増やしていけば
次第に色が変わっていくように
僕の色で何かをし続ければ
いつか色が混ざり合って
この広大な世界に少しは僕の色を残せるだろうか?
残してみたい
僕の色を
僕が此処に生きた証を
この広大な世界に
残してみたい…
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今年も巡ってきた季節
肌寒くなると
貴方を思い出す
初めて触れられた季節が
すぐ側に来ているから
貴方と触れ合って4度目の季節
伸ばした指先には
貴方の温かさはもう無い
ただ秋風が
指の合間をすり抜けて行くだけ
貴方と離れて初めての季節
貴方の温もりが無くて
とても肌寒い…
けれど貴方はもう居ない
貴方が居るはずの場所には
ただ秋風が吹いていた
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夜が怖いと
貴方は言った
受話器越しの弱々しい声
なにも知らない私は
貴方の欲しがっていたモノにも
気づけなかった
あれから数年
夜が怖いと
私は感じ始めた
…今更になって
貴方の欲しがっていたモノにが
何だったのか気づいたよ
ねぇ…
貴方は今も
夜が怖い?
怖がっていなければいいな
怖くないと言うことは
貴方が今
愛に満ちている証拠だから…