詩人:みずの | [投票][編集] |
人生は、毎日平凡でつまらなくて。
辛い事がびっくりする程沢山あって。
それがわかっているから
くだらない事でも楽しい
いつまでも理想を追い掛けるより
現実を真っ正面から受け止めた方が
楽しく過ごせるのかもしれない
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今日はどんより曇り空
天気予報で言っていた通りに
朝から沢山の靴がとめどなく降っている
木にはサンダルが引っ掛かり
道路には革靴があふれ
屋根にはヒールの高い靴が沢山のっている
除雪機があわただしく働いている
髪がボサボサの奥さんがたえきれずに
『この靴なんとかして!!』
と、ヒステリックになっている
缶詰にヒモを通したぽっくりを
背中丸めて履いている
自分に合った最高の靴を求め
少しでも合わないと見向きもしない
そうやっているうちに50年も経ってしまった
あわれに思ったちょんまげ頭のまいちゃんは
『革靴は履いてるうちになじんでくるものよ。
自分からも合わそうと努力しなくちゃ最高の靴なんて一生見つからないわ。』
『それに目の前にあるゴミだと思ってる物はちゃんと良く見ると宝物かもしれないのに。』
と、教えてあげた
まいちゃんはリボンの付いたとても素敵な赤い靴を
友達のように大事に心地良さそうに履いていた
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パパが横になると筋肉痛
将来ムキムキになったら何かの役に立てるかな
ママが寄りかかるとくびれてしまう
元に戻しながら『今日もお疲れ様。』って言ってあげる
おてんば娘が飛び跳ねると体がプルプルする
はしゃぐ姿に思わずつられて笑ってしまう
猫の〈にゃあ〉がのどを鳴らして乗ってきた
僕は自慢げに話かけた
『僕にはわかない事が沢山あるんだ。
いつまでここにいられるの?
僕の家族はどこにいるの?
何の為にここにいるの?
どうして産まれてきたの?
でもそんな事はどうでもいいんだ。』
こげ茶色の木の床が光りに当たって輝いている
『僕が今ここにいて幸せって思えるからそれでいいのさ。』
みゃあは伸びをしながら仰向けになって
『お前、人間みたいだな。』
と小さく鳴いた
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蹴られて転がって
まだまだ行くよ
俺の体力永久不滅
投げられ蹴られ
そんなんで落ち込んでんじゃねぇ
OH〜転がせ転がせ
俺自身
俺の体で発散OK!!
行くぜお前等もたもたするな
俺を躊躇わずに蹴り進め
問題難題
蹴り飛ばせ
スタ〜トなんて何処にもねぇ
悩む前に蹴り進め
まだまだ行けるぜ
俺の体
坂道転がり何処までも
拾って蹴られて捨てられて世の中そんなもんだぜ
落ち込むな
OH〜転がせ転がせ
何処までも
何処へ転がすもお前等次第
行きたい所へ蹴り進め
何時か何処かの変人が
拾ってくれりゃあ
悔いはねぇ
OH〜転がせ転がせ
何処までも
止まる事なく蹴り進め
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賑やかな人混みの中
なんとなく空を見上げた
何年経っても蘇る
あの日の空を思い出す
ほんとはねあなたといると嬉しいの
本音のたった一言を
意地をはらずに正直に言えていたなら
二人で見れた空の数さえ変わっていたのに
あの日から二人の星と誓ったのに
あなたの優しさに気付きもしなかった
『恋愛は優しさだよ!。』
独り夏空を見上げながら
あなたの声を思い出す
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賑やかな人混みの中
なんとなく空を見上げた
何年経っても蘇る
あの日の空
あなたの星は
今日もまた輝いている
『都内より星が沢山見えるんだよ。』
私のたった一言で
忙しいはずなのに時間を
さいて
同じ空を見上げているあなたがいる
『くらべると変わんないじゃん星の数。』
あなたの言った一言に
曇ってなければもっと見えるって
同じ空を見上げながら私が言った
誰にも気付かれずに内緒の話
一番目立つ星を二人で抱き締めたね
嬉しい事があってにやけて見上げた空も
独りぼっちと涙流して見上げた空も
心に余裕があって思わず
見上げた空も
思えばいつもあの星が隣にいたよ
忘れない空は
忘れたくない夜空で
忘れられない星空
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アイツに片想いのアタシ
今日もメール来なかった
外はもう明け方近くで
ヒールの急ぐ音さえ聞こえない
遊び好きの自転車に乗った若者達も
酔っ払って独り言言ってるおじさんも
もちろんいない
聞こえてくるのはタイマーをかけた
エアコンの規則正しい音だけ
まどろみみの中クシャミ3回
アイツが噂してたらいいのに
寝返りうちながら鼻でため息
受信済みメッセージの
優しい声を胸に入れて
やっと心が落ち着いた