詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
今もまたこの夜の中
だれかが迷っている
歩いても歩いても答え見つからず
一人そっと眠れない夜を噛み締めている
渇ききった僕の瞳の中にもまだ
たった一粒の涙が残っているのなら
今君のためにと思う・・・
一秒一秒どんな時間にも
この空の下どこかで誰かが泣いている
泣いても泣いても
空と心は晴れず
いつしかそっと微笑みとすりかえる・・・
きっと優しい選択と答えなんて
僕の前にはきっと置かれていなくて
眠れない夜をまた一つ越えるごとに
そっと優しさの意味を知る
この空の下で今もまた誰かが涙しているように
この夜の中誰かが微笑んでいる
そうして僕はまた少し
涙と微笑みの意味を知る・・・
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いつしかボクラ
夜空を見上げることを忘れて
届かない星に手を伸ばすことも諦めた
君といた日々は確かに嘘じゃなくて
今でもまだ夜空のどこかで
そっと輝いているみたいだ・・・
夢じゃない
今確かにココに存在する俺
見上げることのなくなった夜空にも
今確かに星たちは瞬いている
街の片隅の公園
ツリーによじ登って飾りの星取っては
星捕まえただなんてはしゃいでたボクラ
あの星はまだ君が持っているのカナ・・・
いつか二人で夜空へと返そうか
そう君となら星にだって手が届くから・・・
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ゆっくりと冬のにほひが漂い始め
街がにわかに色づきだす
優しく輝くイルミネーションに
思わずふっと目を閉じる
少しせわしなく
そわそわとし始める街達には
悪気なんてないけれど
もう少しだけ静かな場所で君と話したい
零時の公園で
二人そっと抱きしめあったあの夜
いつの日か側にいるのが当たり前で
側にいるってことの大切さ
気づかずにいた
君に上げるはずだった細身の指輪は
まだポケットの奥に眠っている・・・
突然の土砂降りに
びしょ濡れになって僕達ただ微笑んだ
雨が上がって星が顔を出し
そうしてまた僕たちは抱きしめあった・・・
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君の何気ない一言が
心にそっと染み込んだ
君以外の何も目に映っていなかったあの日の僕は
今はただ
懐かしくまぶたに浮かぶ
目をつぶればすぐそこに君がいて
眠りもせずに
ベットの中一人、君との未来描いてた
何気ない言葉を交わしただけじゃ
君への気持ち
ただ滔々と降り積もっていくだけで
抱きしめたい想いだけが
モラルとの間ゆらゆら揺れている
君の悲しさ 辛さ 苦しさ
全部理解して受け止めてあげる
守ってあげる
・・・なんて僕の思い上がりかもしれないけど
それでもただ君の側にいたいって思うんだ
ただ見つめていたいって感じるんだ
街の輝くイルミネーションにふと目を奪われた
・・・3度目のクリスマスイヴ・・・
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色とりどりの花が咲ク雨の三叉路で
君と初めて会った時のように
突然別れ訪れた・・・
雨が奏でる別れの曲聴きながら僕は
君に涙見せたくなくて
傘を閉じてそっと雨にうたれた・・・
涙と雨でにじむ瞳で
僕は今何を見ているのだろう
写真に写る君と僕は今もあの日のまま
これから来る別れなんて知らずに微笑んでいる
枯れない花はないように
沈まない夕陽はないように
出会った瞬間から僕ら
別れに向かって歩いていたのかな・・・
震える手で書き上げた
宛名のないラブレターは
もう君に届いたのかな・・・
もうしばらくこの雨にうたれたら
また歩き出そうか・・・。。
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世の中きっと
上手くいくことばかりじゃないけれど・・・
それでも君だけは
君たちだけは幸せでいてほしい
僕は心からそう思えていたんだ・・・
会わずに帰ろうって
そう思っていたはずなのに
君が失くした恋のことを聞き
思わず立ち止まった
そんな自分が嫌になる
久しぶりに会った僕の前で
強気に振舞ってみせる君
僕に心配かけさせないでおこうって思う
その気遣いが少し切なくて・・・
止まない雨がないのなら・・・
明けない夜がないのなら・・・
君がこらえきれずこぼしたその涙の後にはきっと
また新しい虹がかかるから
また二人で歩いていこうか
幼い日に落としてきたパズル。。
一つずつまた拾っていこうか・・・
あの頃からまたやり直そうよ・・・
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そろそろ街にも
冬のにほいが漂い始め
聖なる夜に向け
ネオンがせわしなく色づきだす
ずいぶんと変わってしまった街を
あの日の駅から見つめる僕がいる
埃をかぶって
駅の隅に置き去りにされていたあの日の約束も
やっとさっき見つけた・・・
あの日の気持ちは今もあの日のまま
僕の心にそっと閉まってあるのに・・・
何故だろう・・・・
キミの心が見つからない。。
あの日の僕達は確かに・・・
未来を彩るには幼すぎたかもしれない
キミがあの日のままの気持ちで
僕を待っててくれるだなんて
僕にとって都合のいい話だったのかもしれない・・・
それでも僕はキミとなら・・・
あやふやな地図でも歩いていけるって思ってた
でも今なら言える・・・
二人を繋ぐものが愛じゃなくったっていい
ただの腐れ縁だっていい
それでもキミともう一度歩きたい・・・
そう思う僕がいるから。。
だからもう一度、キミを見つめてもいいカナ・・・
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いつの日かボクら
少し大人になって
ボクの身長もやっと
キミに追いつきそうだよ
はだしでかけた季節と砂浜も
少しだけ色あせてきたカナ??
二人で拾い集めた貝殻も
少し欠けてしまったカナ??
キミと離れてからもう一年
新しい学校にも慣れてきたけれど
ズルイよ・・・キミがいない・・・
少しだけ大人になって僕達は
涙をこらえて別れを告げた
涙を流さなかったせいカナ??
流れなかったキミへの想ひが
今でもまだイタくて。。。
午前九時の駅のホーム
二人そっと小指をつないで
あてのない約束交わした
今この窓のずっと向こうで・・・
キミもこの青を見ているのなら・・・
今キミもあの街で・・・
ボクの事を想っているなら・・・
少しだけまた強くなろう
少しだけまた大人になろう
あの駅のホームにおいてきた約束
いつか拾いに行くために・・・
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気がつけばいつも側に君がいて
泣き出しそうなボクを
そっとなぐさめてくれていた
生まれたときから隣に住んでるボクらは
兄弟だ、って言ってもいいのカナ??
たった半年早く生まれただけの
キミのはずなのに
何故だろう??
ずっと大人びて映る
泣き虫で弱虫のボクを
いつでも不安げに見つめていたね
転んでケガするとすぐ
赤いポーチからばんそうこう取り出して
すりむけた膝小僧に
そっとはってくれたね・・・
これからもキミを頼っていいカナ??
少し甘えてもいいカナ??
いつの日かボクがキミより
大っきくなって
キミを守れるようになるその日まで・・・
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いつの間にか
ボク達は靴も履かずに駆け出していた
打ち寄せる波間の向こうに見える
何かを求めて・・・
キミと二人寝そべったまま
砂と砂のこすれる音聞いていた
それになにか意味があるわけでもないけれど
ただ夜の空を見つめていた
あの頃はいつも
手を伸ばせばそこにキミの温もりがあって
ギュッと握り締めてそっと引き寄せた
寄せては返す波のように
ずっと僕の側に打ち寄せられていたキミの心が
離れていき・・・
それに気づかなかった僕は
いつまでもめいいっぱい伸ばした腕で
そこにあるはずだったキミを求めてた
ほらどんなに精一杯手伸ばしてみたって
力の限りジャンプしてみたって
届くはずもないけれど
ほら目の前で手をかざせば
そう星だってつかめる・・・
すぐ側にある小さな発見を
拾い集めてまた手を伸ばそう・・・