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チェシャ猫の部屋


[120] あなた〜far away〜
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

その手を離さないで
剥がれ落ちてゆく時間を
僕は止められないけれど・・・


声さえ知らずに涙は零れた
笑みさえ漏らさず夜は訪れた
それでも求めた確かな温もりに
今も出口は見つからず


痛いくらいに重ねた唇を
壊れるくらいに抱きしめたその体を
瞬き一つで連れ去って運命は微笑むのさ
置き忘れた未来に照らされて・・・


手を伸ばしても届かない時間が
あなたの瞳に影を落としても

その手を離さないで
零れ落ちてゆく涙を
僕が強さに変えるから・・・

2005/04/02 (Sat)

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