飾らない言葉を幾度重ねればいい?
手を広げて堕ちていった拭いきれぬ痕に
今も心は囚われたまま・・・
滑らかな夜を滑り降りてゆく
零れ止まぬ吐息の果てで
また一つ切り離した
朧げに揺れる小さな影を
厚き雲間より渡らふ月の
欠けた残円に何を描く?
一所に距離を保てぬとは知りつつも
見えぬ先を求めてる・・・
月の欠片高く舞うのなら
せめて触れられはせぬ程遠く
端から望みも湧かぬなら
いっそこの身を深く沈めて・・・
決して満ちぬと知っている
まだ揺れ残る二つの影よ・・・・・
2005/09/16 (Fri)