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チェシャ猫の部屋


[149] 〜peace〜
詩人:チェシャ猫 [投票][得票][編集]

堕ちてゆく 世界が音を立てて
罪なき手を道連れに
奪われた当たり前の景色に
翼の折れた鳥たちは寄り添い合って・・・

いつから君は微笑うことを忘れた?
背中に張り付いた争いの声に
叶わぬ祈りが削られてゆく


右手に銃を 左手に悲しみを
終わりも見えぬ憎しみに抱かれながら
色彩の失せた街に
それでも神を求めている
仰いだ星の見えない空から
赤い痛みが降り注いでゆく・・・


いつから君の声は消えた?
この手を握り返す温もりは奪われた
悲しみが折り重なって築かれる世界に
僕の居場所など要らない


唇に震えを 瞳に優しさを
喪われた約束を果たせぬと知りながら・・・
それでも艶やかに佇む世界に
残された心も奪われてゆく
いつか惹かれた鮮やかな未来に
赤い涙が降り注いでゆく・・・


君を連れ去った痛みが造る世界に
僕の居場所はいらないと

已まぬ涙をもたらす神に
もう祈りはしないと・・・・

2006/01/31 (Tue)

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