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チェシャ猫の部屋


[156] 憐香〜長く続く鈍い痛み〜
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

拭えないの
貴方が存在していた跡が
甘く残る香りの奥に映る
あの日の瞳で私を抱きしめて・・・・


いっそ狂ってしまえれば楽なのと
求めても得られぬものに縋り付いて
幼さ消えぬ身体に痛みを刻む

蝕まれていく記憶の行き先はどこ?
辿り着いたその場所に貴方が眠っていればいいのに


終わらない焦がれに終わりを与えて
道を失った私に生きる意味を頂戴
咲いていつか枯れていくのなら
堕ちていくこの瞬間に美しさを見出して・・・


拭えないの
貴方が纏っていた香りが

冷たく沈んでいったあの日のように
優しく私を壊して・・・



2006/03/20 (Mon)

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