詩人:弘哉 | [投票][編集] |
ゴメン
俺は最低だ
平気で嘘を吐いて
そのまま君を騙してる
問い正された真実に
嘘を重ねて隠してる
君が傷つき泣いたとき
俺は楽しく笑ってた
ゴメン
俺は最低だ
こうして君が怒る間を
先に無くして追い詰める
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嬉しかったんだ
不器用な君の笑顔
困ったように寄せられた眉
口元のえくぼ
君のために捧ぐものは数多ある
でも ごめんね
この心だけはあげられない
だって僕以上に
君を好きな心が出来ちゃ困るじゃないか
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大切なんだ 大切なんだ
うらやましくて ねたましくて くやしくて かなしくて
それでも大切なんだ だから大切なんだ
手に届いてる幸せをつまらなそうに捨てていく人
うらやましくて ねたましくて くやしくて かなしくて
その人の手から零れたものを拾おうとして
今まで持ってたもの取りこぼして
拾ったものは自分にはガラクタになってく
うらやましくて ねたましい
くやしくて かなしい もどかしい
分かってるつもり
その人だって色々あるはず
「自分だけ」って思うのは無駄なんだ
でも
うらやましくて ねたましくて くやしくて かなしくて
どうしようもない
自分には手に入らない
自分の手の内にある大切なものたちに
気付きもしないで
だから
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気を惹きたかった
優しさが欲しかった
素直に口に出すなんて絶対不可能で
頭の中で何度も反復して
何かある度に気遣われてる人が羨ましくて
その気遣いを向けてほしくて
イタズラじゃ済まない事をして信用を落としてる
向けられるのが「気遣い」でなく「嫌悪」だから?
なんで気を惹くのに成功したのに
こんなに悲しいんだろうね
気付いてた?
悪い事だってなんだって
見つかるためにヒントを残した
隙間に覗く本心に
誰か気付いてくれるのかな
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一番欲しかったものは
今、一番手の届かないところに行ってしまった
一番良い方法でそれを手に入れてる人が
あまりに羨ましく
あまりに憎かった
一番悪い方法でそれを手に入れようとして
二度目の過ちを犯した
誰からも多分一生もらえない
もう 欲しいものなんてないんだ
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偽善者面して見てんじゃねぇよ
生ぬるい同情なんざ欲しくもねぇ
今をすっげー幸せに生きてる奴に
「昔は辛かったのね」って
どんだけ失礼なこと言ってんのか分かってる?
今が楽しけりゃいいじゃん
わざわざ思い出さすな
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いつだって
綺麗事ばっか並んでる過去の作文たちを
例外なく壊してやりたいとか
破ってメチャクチャにしたいだとか
世間一般では腐ってるとか
おかしいとかかも知らないけど
ドロドロの部分で形成された心は
案外正しいと思うんだ
ほら、考えてもみなよ
一回堕ちた人間の目の前に
神様が登りやすい階段をくれるくらいだから
実は神様だって
と て も 汚 れ て る ん だ
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自分が「変わってる」なんてこと
物心ついたときから自覚してるさ
見た目じゃない
頭脳じゃない
それは俺の考える理非だったり
または考え方そのものであったり
俺の常識が人の非常識になる
人の逃避が俺の無慈悲になる
間違ってるのは俺ですか?
曲がった人の世に反論を
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“自分らしく”って意味
いくら考えても分からなかった
“らしい”って 何?
昨日・今日・明日
変わり続ける自分
家・学校・職場
顔の違う自分
何が本物?
どれが偽物?
そんなものない
全部自分
じゃあ
“らしい”って何だろう