ホーム > 詩人の部屋 > 弘哉の部屋 > 敗残

弘哉の部屋


[15] 敗残
詩人:弘哉 [投票][編集]


手首には無数の傷が残っているのに
俺の心臓は今もこうして動いている
傷を見る瞳だってこうして機能しているというのに
心は“あのとき”で止まったまま
生きたまま死んでしまったから

何も知らない
何も知りたくない
知らない
知らない
知らない

出会いも別れも傷の理由も何も知らない
だから君だって
本当はどこかにいるはず、だろう?

2005/10/08 (Sat)

前頁] [弘哉の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -