詩人:弘哉 | [投票][編集] |
地上から流れ星が飛び交った
私たちを押し潰すように
灰色の空はどんどんと迫ってくる
耐え切れなくなった星のいくつかが
パラパラと空から降ってきて
辺りはまるで昼間のように明るくなった
光と熱で頬が赤く染まる
私たちはただ無力で
大きな力を傍観しているしか
それしか
方法などなかったのだ
大きな時代の流れを
私たちはただ見ていた
そして
嘆いていた
半世紀前の私たちが
なぜあんな目に合わなければならなかったのか
今の私たちとあの頃の私たち
なんら変わりはないというのに
それは時の使者
時の変わり目にやってきたこと
それだけのこと
ならばもうすぐやってくるのだ
地上が宇宙へと変わるそのときが
時の使者はもうすぐやってくる
また地は血に染まるだろう
そのとき
私たちはここにはいないかもしれないけれど