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弘哉の部屋


[67] アンテナ
詩人:弘哉 [投票][編集]

夕方の真白い空に浮かぶ月
僕を見透かすようにそこにいて
ただ一個体としての僕さえも
否定されているようで

僕は立ち歩き 話すこともできるというのに
月を遮り立ち尽くす
テレビ塔のアンテナの
ただ一本にさえ
人に与える影響力では劣っているというのか

情けなく
そんな思いを抱えながらも
何をすればいいのかなんて浮かぶはずもなく
あのアンテナを ただ 恨めしく思うだけ

2008/04/25 (Fri)

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