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鴉夜の部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] DOLL
詩人:鴉夜 [投票][編集]

腐った世界で踊る人形

モノクロの空朽ちる人形

灰色の世界で君を見つけた


死んだ世界で歌う人形

僕の心を満たして

消えてしまったね


灰になり消えた人形


この世界で唯一、
僕が愛した人形

2005/07/19 (Tue)

[2] LOST
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この目は光を感じなくても良かった
この手で貴方に触れられるのなら


この声は要らなかった
貴方の歌声をまた聞けるなら


本当に欲しい物は存在せず
無駄な物ばかり溢れて
心は荒み

僕は君を失くした



2005/07/19 (Tue)

[3] Fly
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羽根は失くした
翔ぶのはこの足


籠の中に閉じ込め
名前という鎖で繋ぎ満足か?

それで全てを
支配したつもりなのか?

気が済んだのなら
消えてくれ



自分の理想論を押し付け
それで満足か?
確かにお前の言う事は
正しいのかもしれない

だが、それは俺の答では無い

気が済んだのなら
死んでくれ



俺の自由を奪い何がしたい?
俺の羽根を奪い何がしたい?


俺はお前という鳥籠を
否定するつもりは無い


…ただもう一度翔びたいだけ


羽根は失くした
翔ぶのはこの足



2005/07/19 (Tue)

[4] 
詩人:鴉夜 [投票][編集]

君を失くしたこの世界で

色を失くしたこの世界で

翼を失くしたこの世界で


影に捕われたまま動けない

重い鎖
君の声



もう誰も 愛さない

2005/07/19 (Tue)

[5] 屋上
詩人:鴉夜 [投票][編集]

ばらばらに壊してあげよう
その血を僕に分けて 体を重ねて
愛とかは要らない
今更何の役にもたたない


ばらばらに狂わせてあげよう
その血を僕に見せて 唇を重ねて
言葉も要らない
考えることは要らないから


いますぐ 飛んで
僕と 一緒に
運命という 地獄にぶつかろう
いますぐ 飛んで
きっと 痛くない
堕ちるまでにはきっと…


いますぐ 飛んで
名前も 知らない 君だけど
最期まで一人は哀しいから


いますぐ 飛んで
最期の 願い
僕と一緒に堕ちてくれる君に


願わくば、純白の羽根が生えんことを…



2005/07/19 (Tue)

[6] ナイフ
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「今日も下らない一日だった」

なんて愚かなんだ?

確かに この世は狂ってるさ
だったらお前も狂えばいい
自分だけ平常心を気取るなんて
莫迦げてるだろ?

その錆びたナイフで胸を刺して


「あいつが憎い」

他人を恨むのは簡単

けど 鏡を覗いてみて
そこに一番この世で憎いヤツが映ってる
人を恨む事しかできない意気地無し


その錆びたナイフで胸を刺して!!


壊してしまえばいい
狂ってしまえばいい
僕がそうしたように



ほら、
世界はこんなに広く、
お前よりも美しく、正しい


2005/07/19 (Tue)

[7] 窓辺
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繋がれた 僕を見て
小鳥が笑う
よどんだ空気の中
目を閉じた


…外の雑音は煩くて
またあの声を思い出して
この鎖から抜け出すには
目を閉じるしか無くて

もう、 あまり動かない口唇で

あの歌を唄った


もしも また空を飛べたとして
また君に会えたとして
汚れてしまった 僕は
君に触れる事ができるかな…



自由が欲しい 殺して


空に色はなくて
あの青を思い出して
また空を羽ばたく為に目を閉じて

あの頃の夢を見たんだ…



僕は風にのって
君の歌が聞こえたら
羽根を閉じて


いつまでも耳を傾ける…


そんな昔の夢を…




自由が欲しい 殺して。

2005/07/19 (Tue)

[8] 麗華
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荒野の果てに見たもの
麗しい一輪の花 今はまだ蕾
吹き荒れる風に負けまいと凛と咲き誇る


ねぇ
もし冷たい雨が君を激しく打つのなら
僕が守ってあげよう


ねぇ
もし凍えそうな日があったのなら
僕が太陽を読んでくるから


荒野の果てに見たもの
薄汚い大人達 僕は一人
何よりも済んだその気高さに
救われた様な気さえした


ねぇ
もし 薄暗い雲が君の空を奪うのなら
僕が吹き飛ばしてあげよう
ねぇ
もし この風が向かい風に変わったら
僕が盾になろう

そう もし君が枯れてしまったのなら
雨音をたてて歌を送るよ

僕はこの荒野を抜けられない運命だけど


いつか きっと
そう、いつか…


まだ誰も見たことの無い翡翠の花を…



荒野の果てに見た美しい花よ…



2005/07/19 (Tue)

[9] 白光
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突然 光が流れ込む
眩しさに一瞬目がくらむ


強い光はさらに濃い影を僕に落とす

だけどそれは心地よい感覚
影しか 知らない僕にとって
君はそんな存在


強い光は 僕の黒い羽根でさえ白く照らす

僕が 僕でなくなる
君に支配される


だけどそれも悪くはない
この場所はとても暖かいから
出来ればもう少し僕を
照らし続けていて…



2005/07/19 (Tue)

[10] 5,8
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今宵新しい命に祝福の盃を
奮闘の貴方へ愛憎の花束を


貴方が土へと還るまで其れは 終らない

この腐敗と怨念の大地へ
ようこそ


そしてできれば強く生きて


貴方が土へと還るまで其れは終らない
産声をあげた瞬間から此は運命
この地獄という名の大地へ
ようこそ

貴方が土へと還る日が来るまでここから見守るよ

紅の花をまき散らして君の生を彩る



だけど 今はもう

疲れたろう?




おやすみ




2005/07/19 (Tue)
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