詩人:鴉夜 | [投票][編集] |
混沌から始まった
翡翠の湖に波紋が広がる
そして序章が幕を開けた
如何にもできない
立ち尽くすだけ
波紋が治まるのを
震えて待つだけ
あぁ、彼は死んでしまった
やがて翡翠は
静寂を取り戻し
混沌に駆られた人々は
屍を饕るだけ
混沌から始まった
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一人はいやだ 狂いそう
今日も電波は不良
本当は待ちくたびれている
こんな機械のかたまり
いらない
孤独が 明確になるだけ
今日も良好なフリで
泣き叫ぶだけ
デジタルの色彩に窓の外
今はすこし こわい
だから待つだけ
いつも 握り締めて
壊してしまいそう
デジタルの音色 きこえない
だから、今日も良好なフリ
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永遠に触れる事のできない
ガラスの向こう
こんなに近くて凄く遠くて
孤独の理由なんて それで充分さ
失った宝物みたいに 哀しくなるだけ
窓の向こうは鮮やかな空間
目の前のガラスを
叩き割ることができるのなら
きっと過去さえも
消すことができるだろう
ああ… 今日も紅に染まる街に
皮を被った狂気達は
微笑を浮かべて
退屈の理由なんて それで充分さ
下らない台詞、塞ぎたくなるだけ
窓の向こうは穏やかな空間
目の前のガラスを
叩き割ることができたのなら
きっとこの存在さえも
消すことができるだろう
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禁じられた恋をした
尽きる事の無い命で
ただ一度の
僕には眩しすぎる
白の街で君に出逢った
抱きしめる事すらできず
傷つける事しか知らず…
天使のような笑顔に
瞳を奪われ
僕は 愛を知った
この手は何も守れない
地上に降りた僕は
汚れてしまった
だけど あの約束は守るよ
夢の中踊る君は綺麗で
鮮血のキス 今もここで…
君が愛した雪をまた降らせる
氷結の大地
今もここで見つめてる…
君は生きて いるかな…
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ただひたすらに求め会おう
焦げたアスファルトみたいに
熱くなって 絡み合って
白い肌に紅を残して
僕の存在を確かめる
激しくぶつかり合って
君の中に僕を埋めて
二人 何度も堕ちた先に
何があるかな…
理性も野生も今は要らない
全身で僕を感じて
僕は 此処にいる
判らせて
二人 何度も堕ちた先に
何があるかな…
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まだ判らないのか
後にある影が
まだ判らないのか
誰が一番醜いのか
まだ判らないのか
こんなに叫んでいるのに
まだ判らないのか
俺は繋がれているのに
まだ判らないのか
ここから出してくれ!
まだ判らないのか…?
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潰れてしまいそう
消えてしまいそう
自由にして
自由にして
でないと死んでしまいそう
解放して
苦しすぎる
自由にして
自由にして
これが最後のお願いだから…
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漆黒の黒
僕が逃げ込んだ世界
何も見えなくて心地いい
これ以上
汚される事の無い色
始めから
誰も信じていないから
誰にも傷付けられない
僕は もう
汚れたくないから
この黒の世界で一人
一人ずっと 生きて行く
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目を閉じて
夢を見て
心地の良い眠りに
身を委ねて
いつまでも
いつまでも
眠っていたい
光が起こしにきても
私は闇の住人で
いつまでも
貴方の夢を
見続けるわ
もう夢の中でしか
会う事ができないから
私は永遠の眠りにつくわ
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見ろよ、また
あっちで人が殺された
引き金は引かれて
血を滴らせる刄
何が楽しいんだろうな?
理解できない
無意味な犠牲者
泣き叫んで
今日も また眠れない
見ろよ、また
そっちで炎があがった
俺は恵みの雨なんか
降らせてやんないぜ?
悪いのはお前等
恨むんならその
莫迦な脳髄を恨むんだな
どうして俺が
莫迦なお前等を
救わなくちゃいけない?