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鴉夜の部屋  〜 新着順表示 〜


[67] GOD BLESS YOU…
詩人:鴉夜 [投票][編集]

神よ、
お前にまだ良心があるなら
俺の願いを叶え給え…


平和なんて
贅沢は言わない


彼等にどうか
安らかな眠りを…

彼等が飢えを
感じぬよう…


子供のような
莫迦げた喧嘩
てめぇの庭でやれ


幼い瞳は
血と、武器しかみていない
汚れない瞳が
お前等の所為で汚れていく

平和なんて
贅沢は言わない


小さな手が
武器をとることのないよう…
幼い命が
すぐに尽きぬよう…


神よ、お前の造った
玩具達は 暴走を始めた
とめられるのは
お前しかいないんだ…


この血はいくらでも
くれてやる

だから、願いを叶え給え…


2005/08/09 (Tue)

[66] 愛玩人形
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胸に咲く 赤い花を
いつまでも絶やさぬように
流れの違う時間の中で
決して見失わぬように


美しいすぎて 憎い
ゆらゆら 揺れて
窓辺の飾り
貴方はキレイ


その金の髪と
翡翠の瞳は
いつの日もそこにいて

脅えた瞳の 窓辺の飾り


哀しい声で 鳴かないで
壊してしまいそう
こんなにも 愛おしくて
今にも 狂いそうさ

体を ひらいて
君を 奪った
心には
届かなかった


その金の髪と
翡翠の瞳は
いつの日もそこにいて

涙に光る 窓辺の飾り


いつまでも そこに
体が 朽ちても
貴方は僕だけのもの…




2005/08/03 (Wed)

[65] 消えない傷
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月の光に照らされた
傷痕がひどく痛む

こんな夜に部屋は
鉄の匂いに溢れて
もう刻む墓標が無い


別に死にたい訳じゃない
この思いを忘れぬよう
この血と傷とで確認する

君がいなければ
哀しみを知る事は無かったのに…


太陽に燃やされた
左手はもうボロボロ
決して 消えない傷


別に切りたい訳じゃない
痛みがないと
生きてる実感がしないだけ


君がいなければ
うまく笑えてたのに

君がいなければ
高く飛べたのに

君がいなければ
…楽に死ねたのに…



2005/08/03 (Wed)

[64] BRING OUT
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遠い あの日に 幼い2人は
何処まででも手を繋いで
歩いていたね


いつまでも あの日のままで
いられると ずっと思ってた
君とならどんな世界でも
楽園に変わると ずっと信じてた


星を砕いて 大地蹴り上げて
死神の追っ手つきだけど
今すぐに 扉を開いたら

嘘吐きなあの神の元へ


大切なもの なにもかも
あの日の向こうへ 置いてきたけれど


星を砕いて 大地蹴り上げて
死神の追っ手つきだけど
今すぐに 扉を開いたら
嘘吐きなあの神の元へ


あの虹を越えられたなら
白いドレスの君を
待ってて
今すぐに さらってゆくよ

あの頃みたいに 何処までも

手を繋いで 2人



2005/08/01 (Mon)

[63] RADIO WAVE
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意識が飛んで
目覚めたのは

白いベッド
縛られて

こんなロープ
俺は止まらない

まだまだ高く
飛んでくのさ

白衣のエンジェル
楽しい楽しい
お薬の時間は?

よく判らないけど
宇宙の果てが
見えたのさ

血に流れてく
あの宇宙が
俺を虜にしたのさ


あのスラムで
キングんなって
あの日見た
あの宇宙へ

飛びたいだけさ

だから
放してくれない?

2005/08/01 (Mon)

[62] MERMAID
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綺麗な 瞳から
溢れる その涙
まるで 真珠のよう

訳を聞かせて
拭ってあげたいのに


なぜだろう
あの朝聞いた
旋律が 君には
よく似合うよ


その美しい
2本の足で
僕に駆け寄って


朝焼けの
海岸に
足跡だけ残して
消えて 泡になった


もう僕には
あの旋律が
思い出せないよ…



2005/07/25 (Mon)

[61] bloodstain ala
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拡大してゆく波紋
切り取られた羽根
僕は、僕であることを
やめた

あの日 愛した
あの優しい声も
粉々になって
死んだ


羽根があるのに
自由はなかった

ただの重りとなり
僕の足をとめた


血まみれになって
失くした羽根が
もう生えてこないよう
祈るばかり


千夜を越えて
幾千もの星に
祈りを捧げ


届いた だろうか

僕の痛みと祈り

届いた だろうか

風に舞ったbloodstain ala

届いた だろうか


ずっと 愛してる

2005/07/24 (Sun)

[60] ネバーランド
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綺麗な嘘なんて
存在すると
まだ信じているのか?

そんなのは
夢の国にも
なかったぜ

お伽話は
永遠の幻想
絵空事の闇


嘘を固めて
汚れた君には
もうあの光は
触れないね


子供の頃みた
あの妖精は
まだ見えますか?

綺麗なままの
僕にはまだ
見えてるよ


優しく手をとり
夜空を飛んだ
あの窓から
僕はいなくなる


さようなら
さようなら



2005/07/24 (Sun)

[59] カナリヤ
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鳥籠から逃げ出した
紅い月の引力に
闇から逃げて


足も 手も 血だらけに
迷いこんだ深い森
見付けたのは

七色の虹と
黒い道化師

傷を魔法で消してくれた
綺麗なドレスは
もういらない

小さなベッドで
眠りたい


さよならは必然的

籠から逃げた
白いカナリヤ
撃ち落とされた
永遠に


喉につかえたままの
どくりんご



2005/07/24 (Sun)

[58] NIGHTMARE
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この悪夢はいつか
醒めるだろうか

うなされて
狂った
この痛みは


癒えた先には
醒めた先には

死だけだと判ってる

悪夢でもいい
耐えて 耐えて


醒めた時、
俺が笑えていたなら
癒えた時、
幸せだったなら

それでいい


2005/07/24 (Sun)
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