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鴉夜の部屋  〜 新着順表示 〜


[47] 落雷
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下らない 嘲りの後
聞こえたのは



遠くで響く雷鳴が
遠くで煌めく光と共に
この暗い空間を染めて


煩い 雨の音が
窓を打ち付けて
僕を呼び出す


振り返れば あの日々も
偽物だったかもしれない


あの稲妻が
僕に 落ちて
僕を引き裂いてくれたら
そしたら 僕は
空に浮かんで
きっと 笑える


あの稲妻が
僕に落ちて
僕を 燃やしてくれたら
そしたら 僕は
灰になって
君を探せるのに…


下らない 嘲りの後
聞こえたのは


雷鳴と あの日の声

すべて 幻だったかもしれない


2005/07/21 (Thu)

[46] android
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目の前でもがく命すら
救えないこの無力さ
ガタのきたこの身体

腕を
引きちぎってみようか?

きっと
痛みすら感じなくなってる


使用期限の切れた身体
サビの生えたアンドロイド
自爆ボタンを押したら
果てしない宇宙へ向かおう

ミサイルは準備ok?
最後の力でアイツを殴ったら
ガタのきたこの身体

おもいきり
ぶつけてみようか?
もう
感情すらなくなっているけど


使用期限の切れた身体
サビの生えたアンドロイド
自爆ボタンを押したら
果てしない宇宙へ向かおう

2005/07/21 (Thu)

[45] 断罪の雨
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アスファルトを濡らす雫が
やがて この青を覆いつくす


両手を広げて 受けとめた
断罪の雨は 僕を濡らして


いつの日か 見た夢は
もう思い出せない
けれど脳裏に焼き付き
僕を苦しめる


傘をさしのべてくれる人
もう誰も いなくなった


ひとり 雨に撃たれて
それでも
罪を 癒せるのなら
構わない

夢を 思い出せるのなら
構わない


まだ降り止まないで
僕の罪を流していて


2005/07/21 (Thu)

[44] 聖母夜魔
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堕ちてゆく 深淵に
君は微笑み 見下している
落とされた僕は
ただ 迷うだけ


闇夜に甘い香りで誘い
僕は引き寄せられた蟻のよう
甘い 甘い密はまるで麻薬
感覚が 狂わされていく



マリアの微笑みに
ニュクスの舌先
リリスの様に
夢を作りかえて
次々に支配されていく 僕は
神に恋した 愚かな人間


堕ちてゆく深淵に
君は微笑み 見下している
落とされた僕は
ただ迷うだけ


マリアの微笑みに
ニュクスの指先
サキュパスの夢に溺れて
次々に服従していく僕は
神に恋した愚かな人間


2005/07/21 (Thu)

[43] first cry of a new born baby
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知っているか?
あの日の産声の意味を
これから起きる悪夢を
そう、
ずっと羊水の中で
夢を 見続けていたかった


望まれなかった命など
虫ケラに 等しい

揺り篭に揺られて
夢の続きを見るハズだった

怒号と悲鳴など
聞きたくなかった

光だけを見ていたかった



知っているか?
あの日の産声の意味を
悪魔に作られた俺を


そう、
あの日 泣いたから
もう 二度と泣かない



2005/07/21 (Thu)

[42] she smiled
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闇の底から声がする
とても冷たく 哀しい声
目覚めればそこは
死んだ世界で


目を閉じたらきっともう
目覚める事は出来ない
灰に覆われて
足が動かなくなるまで
孤独を降り払った


壊れた機械と
弦の切れたギター
数本の煙草と
無表情な君に
希望を見い出して


忘れていた何かに気付いた


これは 悪い夢ではなく
明日という言葉は無い
それでも俺は
君の笑顔を探して
今日も 歩くよ


2005/07/20 (Wed)

[41] 残像
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今はもうセピアの世界に
赤い薔薇だけが映える

止まったままの残像を
ナイフで傷付けても
血は流れはしない



時よ止まれ
貴方を奪わないで
時よ止まれ
傷は塞がらなくとも


何も出来ずにたちすくむ俺を
孤独と静寂が襲う


充電の切れた世界を
ナイフで傷付けても
何も変わりはしない


時よ止まれ
原色よ再び
時よ止まれ
哀しみよ消えろ


時よ止まれ

2005/07/20 (Wed)

[40] maze
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螺旋を永久に廻り続ける
果てない空想と少しのリアル
今でも貴方を探し続ける


頬を切る風は僕を襲う
光に操られ星は煌めく
遠く流れた星が
無情にも 消えた


君は何処にいるのか
僕は其処にいけるのか
月が狂い初めている
戻るなら今か?


君は何処にいるのか
思いは消える事は無いのか

愛の味が忘れられない

もう引き返せは しない



2005/07/20 (Wed)

[39] lueur
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闇を さ迷い続けた
光の ドアが見付からず
足は棒の様に
心さえも擦りきれて

いつの間にか
君の顔さえも思い出せない
それでも まだ
あの歌を捧ぐ


光は見えなくとも
この声は枯れない
いつか 枯れてしまっても

其処に光がある


だから今日も歌い続ける


誰にも届かなくとも
この声は枯れない
たとえ 届かなくとも
手を伸ばした先に

光がある

2005/07/20 (Wed)

[38] 最終兵器
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この街は 煩い
他人は汚らわしい

触るな
踏み入るな

これが見えるか?
最終兵器だ


リセットしよう

独りがいいんだ

リセットしよう


灰色の大地と
山の様な屍

この世に要らないやつは
死んじまえ


そうしたら
誰も残らない


誰も

俺も

要らないから。


2005/07/20 (Wed)
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