詩人:鴉夜 | [投票][編集] |
まだ判らないのか
後にある影が
まだ判らないのか
誰が一番醜いのか
まだ判らないのか
こんなに叫んでいるのに
まだ判らないのか
俺は繋がれているのに
まだ判らないのか
ここから出してくれ!
まだ判らないのか…?
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ただひたすらに求め会おう
焦げたアスファルトみたいに
熱くなって 絡み合って
白い肌に紅を残して
僕の存在を確かめる
激しくぶつかり合って
君の中に僕を埋めて
二人 何度も堕ちた先に
何があるかな…
理性も野生も今は要らない
全身で僕を感じて
僕は 此処にいる
判らせて
二人 何度も堕ちた先に
何があるかな…
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禁じられた恋をした
尽きる事の無い命で
ただ一度の
僕には眩しすぎる
白の街で君に出逢った
抱きしめる事すらできず
傷つける事しか知らず…
天使のような笑顔に
瞳を奪われ
僕は 愛を知った
この手は何も守れない
地上に降りた僕は
汚れてしまった
だけど あの約束は守るよ
夢の中踊る君は綺麗で
鮮血のキス 今もここで…
君が愛した雪をまた降らせる
氷結の大地
今もここで見つめてる…
君は生きて いるかな…
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永遠に触れる事のできない
ガラスの向こう
こんなに近くて凄く遠くて
孤独の理由なんて それで充分さ
失った宝物みたいに 哀しくなるだけ
窓の向こうは鮮やかな空間
目の前のガラスを
叩き割ることができるのなら
きっと過去さえも
消すことができるだろう
ああ… 今日も紅に染まる街に
皮を被った狂気達は
微笑を浮かべて
退屈の理由なんて それで充分さ
下らない台詞、塞ぎたくなるだけ
窓の向こうは穏やかな空間
目の前のガラスを
叩き割ることができたのなら
きっとこの存在さえも
消すことができるだろう
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一人はいやだ 狂いそう
今日も電波は不良
本当は待ちくたびれている
こんな機械のかたまり
いらない
孤独が 明確になるだけ
今日も良好なフリで
泣き叫ぶだけ
デジタルの色彩に窓の外
今はすこし こわい
だから待つだけ
いつも 握り締めて
壊してしまいそう
デジタルの音色 きこえない
だから、今日も良好なフリ
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混沌から始まった
翡翠の湖に波紋が広がる
そして序章が幕を開けた
如何にもできない
立ち尽くすだけ
波紋が治まるのを
震えて待つだけ
あぁ、彼は死んでしまった
やがて翡翠は
静寂を取り戻し
混沌に駆られた人々は
屍を饕るだけ
混沌から始まった
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緋色の月とHeart Beat
今宵も紅を求めさ迷う
欲望に濡れた舌をつきだして
月光に光るキバをPierce
首すじに光る血は
何よりも美しい
今宵も愛をありがとう
そしてさようなら
汚れた十字架じゃ死ねない
闇に脅える貴方は
何よりも美しい
今宵も愛をありがとう
そしてさようなら
そしてさようなら
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流されて行く思い
砂浜で消えた足跡
書き遺された手紙
白い花束 淡い約束
すべて思い出されて
此処を動けずにいる
もう君の耳には届かないね
あの日、立ち昇る煙が哀しかった
氷の様に冷たい体で
また 僕を抱き締めて
白い花束 淡い約束
波にしずむ夕日が
此処にも暗闇を連れてくる
静かな波音は
まるでレクイエム
あの水平線まで
届けて
愛してる
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僕に羽根があれば
君は隣にいてくれましたか?
君は何処にいってしまったの…?
羽根を毟り取られた 僕は
地べたを這うしかできません
君を想って 泣く事しかできません
神様、僕を殺して下さい
彼女と同じ場所へ運んで下さい
自ら命を断っては
君の元へいけないから…
彼女が待つ 光溢れる場所へ
僕は行けますか?
白い羽根がなくてもいけますか?
雨に打たれた僕は
空を見上げる事しかできません
雨よ、罪を洗い流して下さい
神様、僕はどうすればいいですか?
このまま 死を待つだけですか?
この汚い世界で…?
神様、僕を殺して下さい
彼女と同じ場所へ運んで下さい
自ら命を断っては
君の元へいけないから…
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今宵も雲間から覗く月
静寂の聖母哀歌
何もかもを失った夜
月が紅く染まり始める
ここには誰もいない
響く小夜曲
一人残された私
月光の影が伸びる
やがて幾つかの光が
私に残した幻想曲
旋律が産声をあげる
流れていく流星群
部屋を支配していく夜想曲
もう朝は来そうにない
あの頃奏でた嬉遊曲
満たされていた衆賛歌
今は触れたくもない遁走曲
ここには誰もいない
もう今は私もいない
鳴りやまない鎮魂歌…