詩人:鴉夜 | [投票][編集] |
僕がどんなに大声をあげても
この世界は揺るがない
僕がどんなに涙を流しても
腐った果実は戻らない
それなら僕が存在している意味は何?
無関心な世界に
死んだような錯覚さえ覚える
そうして
死んだ僕を土に還して…
そうして
自我のある人間は次々に侵蝕されていく
僕の様に殺される
―この腐った世界にね…
最後には悪魔しか残らない
詩人:鴉夜 | [投票][編集] |
俺は 今まで沢山の罪を犯した
罪には罰が必要だ
もし 俺に今までの罪が降りかかるのなら
―…ああ、どんな罰なのだろう
怖くて、怖くてたまらない
楽しみで、楽しみでたまらない
だけど
この夜が明ければ
俺はいない
詩人:鴉夜 | [投票][編集] |
GAMEをしよう
ルールは簡単
君か僕、どちらかが本気になれば
GAME OVER
言葉なんかいくらでも偽れる
絡め合う舌も 流れる汗も
そんな汚れた瞳で僕を見ないで
ヘドがでる
GAMEに全力を出すなんて
莫迦げてるだろ?
一度でいいんだ、
誰か僕を敗北者にして
殺してやりたい程の愛を教えて
汚い涙には騙されない
ヘドがでる
君も そろそろGAME OVERみたいだね…
そして、次のGAMEを今日も、また…
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不機嫌な目覚め
朝が夜になってから
もうどれくらいたつだろうか
すべて手に入れたハズなのにイライラする
ひどくFRUSTRATION
そう、きっと快楽が足りない
お前の体じゃもうイケないんだ
俺が欲しいのはEXPLOSION
そう、気が狂うくらいの
狂ったBEATとイカレたSOUND
そして、 死にたくなる様なLANGUAGEで
俺をあの世までイカしてくれよ
…もう暗い朝に用はないんだ
そう、きっと狂気が足りない
この粉じゃ液じゃもうトベないんだ
俺が欲しいのはEXPLOSION
そう、鼓膜が破れるほどの
気がつけば周りが真紅に染まる
それくらいが丁度いいんだ
俺をあの世までトバしてくれよ
…もう 自我なんか必要じゃないんだ
詩人:鴉夜 | [投票][編集] |
凍える体
儚い夢
冬の夜に
凍えて消えた
もう、星さえも見えない
光を失う目
何を祈ればいい?
もう 動かない体
粉雪舞うなか、そっと
目を閉じる
凍える体
儚い夢
冬の夜に
凍えて消えた
詩人:鴉夜 | [投票][編集] |
今宵新しい命に祝福の盃を
奮闘の貴方へ愛憎の花束を
貴方が土へと還るまで其れは 終らない
この腐敗と怨念の大地へ
ようこそ
そしてできれば強く生きて
貴方が土へと還るまで其れは終らない
産声をあげた瞬間から此は運命
この地獄という名の大地へ
ようこそ
貴方が土へと還る日が来るまでここから見守るよ
紅の花をまき散らして君の生を彩る
だけど 今はもう
疲れたろう?
おやすみ
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突然 光が流れ込む
眩しさに一瞬目がくらむ
強い光はさらに濃い影を僕に落とす
だけどそれは心地よい感覚
影しか 知らない僕にとって
君はそんな存在
強い光は 僕の黒い羽根でさえ白く照らす
僕が 僕でなくなる
君に支配される
だけどそれも悪くはない
この場所はとても暖かいから
出来ればもう少し僕を
照らし続けていて…
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荒野の果てに見たもの
麗しい一輪の花 今はまだ蕾
吹き荒れる風に負けまいと凛と咲き誇る
ねぇ
もし冷たい雨が君を激しく打つのなら
僕が守ってあげよう
ねぇ
もし凍えそうな日があったのなら
僕が太陽を読んでくるから
荒野の果てに見たもの
薄汚い大人達 僕は一人
何よりも済んだその気高さに
救われた様な気さえした
ねぇ
もし 薄暗い雲が君の空を奪うのなら
僕が吹き飛ばしてあげよう
ねぇ
もし この風が向かい風に変わったら
僕が盾になろう
そう もし君が枯れてしまったのなら
雨音をたてて歌を送るよ
僕はこの荒野を抜けられない運命だけど
いつか きっと
そう、いつか…
まだ誰も見たことの無い翡翠の花を…
荒野の果てに見た美しい花よ…
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繋がれた 僕を見て
小鳥が笑う
よどんだ空気の中
目を閉じた
…外の雑音は煩くて
またあの声を思い出して
この鎖から抜け出すには
目を閉じるしか無くて
もう、 あまり動かない口唇で
あの歌を唄った
もしも また空を飛べたとして
また君に会えたとして
汚れてしまった 僕は
君に触れる事ができるかな…
自由が欲しい 殺して
空に色はなくて
あの青を思い出して
また空を羽ばたく為に目を閉じて
あの頃の夢を見たんだ…
僕は風にのって
君の歌が聞こえたら
羽根を閉じて
いつまでも耳を傾ける…
そんな昔の夢を…
自由が欲しい 殺して。