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鴉夜の部屋


[17] 流星群
詩人:鴉夜 [投票][編集]

今宵も雲間から覗く月
静寂の聖母哀歌
何もかもを失った夜
月が紅く染まり始める


ここには誰もいない
響く小夜曲
一人残された私
月光の影が伸びる



やがて幾つかの光が
私に残した幻想曲
旋律が産声をあげる


流れていく流星群
部屋を支配していく夜想曲
もう朝は来そうにない



あの頃奏でた嬉遊曲
満たされていた衆賛歌
今は触れたくもない遁走曲


ここには誰もいない
もう今は私もいない
鳴りやまない鎮魂歌…



2005/07/19 (Tue)

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