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剛田奇作の部屋


[112] その村の人々
詩人:剛田奇作 [投票][得票][編集]

そこの人々は 日夜


解ってもらいやすそうな言葉を考えて


自分を表現しやすそうな言葉をたぐり寄せ


解ってもらいやすそうな人々を


解ってもらったようなつもりにするため


解っているつもりで口をきく


『解らない』


などという、自分たちの存在を根底から否定しかねないような言葉は

決して
使わない


そのために日夜努力しているわけで


解ったようなつもりの手段で


解りやすさを追求したつもりで


共感度らしきものを高め


解ったつもりになれそうな人々に


解ったつもりになってもらうべく


がんばっている




2008/12/24 (Wed)

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