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剛田奇作の部屋


[115] 恒星レモネード
詩人:剛田奇作 [投票][得票][編集]

飛んで波打つ
君の肘が


初めて星を こずいたのさ


駅はまだ遠いから

水筒には君の好きなレモネードをつめて行こう


覚えてる?


ホームではあの言葉はぜったい使っちゃいけないんだ


雲の隙間には、僕らの未来があるんだよね


でも、鳥は きらい
僕らをいつも見下ろすから


空はね、少しすき
ビーカーに鳥を溶かすから


ぐるぐる巻きの紙芝居が終わる頃


君はすっかり
酔っ払っちゃって


僕の薄い肩に よりかかってさ


可愛かったね


耳をつまんだ指先が
すごくピリピリしてきちゃって


靴紐もほどけなくて

痛かった



でもね、僕、

君をずっと愛してたんだ






2008/12/26 (Fri)

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