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剛田奇作の部屋


[231] 拘りを捨てた猫
詩人:剛田奇作 [投票][得票][編集]

大家さんが追いかけてきた早朝


遠くでトランスミュージックが流れていると思ったら

キッチンの蛇口から水滴が高速で 滴っておりました

最近
スッポンに似た人をみました

朝ご飯は クリームソーダ

昼ご飯は レゲエ

夕ご飯は カシューナッツとぺんぎんの枕

キスをしてほしくてさ

生チョコを作ったの

夢で見た
広くてきらびやかな
デパート

扉を開けると

昔バイトしてた
古臭いバーだった

暗いバーの壁紙の
どこかの外国の森

占いのおばさんも
疲れてやってくる

夢は叶いますか

おにぎりが食べたいんです

兄は おむすびと言います

カーテンコールが響く夜
みんなでグランドキャニオンの端っこに行こう

ペヤングソースやきそばとヤカンを持って行こう

明日は曇りのち絵本
傘をわすれずに


背中に絵本を刺したまま歩かないで下さい




2009/04/15 (Wed)

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