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剛田奇作の部屋


[261] 終わりの歌
詩人:剛田奇作 [投票][得票][編集]

さぁ ペンを取ってゴハンを食べましょう


マグカップを持ってダンスしよう


へんな古いポストカードなんて捨てちゃってさ


ノスタルジックかなんか知らないけど


君思う、故に我あり


ね こんなのどうかな?

毎週だって
動物園に行くよ


フラミンゴが好きさ


名前も素敵でしょ?


夢でさえ、泣くのを忘れてしまう


快感なんて
スイカみたいなもんで
ふくれても
たまらない


情けないけど、みんな過去だからいきてゆける


今考えてることもね


この詩だって全部過去

私の中では
全て終わっている


言葉に救われるんじゃない


生み出す瞬間の火花が命みたいなものになるの


だからね
私の歌はすぐに死んじゃうの


それでいい


喫茶店の窓に夕日が 映る
何もかもが出来すぎてる
でもやっぱり

扇風機の風が気持ちいいのは生きているからだし

そこは否めない

何もできなくなって
嫌になったらさ

飢え死しようとして
ゴハンを食べないでいてごらん


命の神秘に気付くから


ビルから飛び降りるのは反則
睡眠薬も反則






2009/07/23 (Thu)

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