ホーム > 詩人の部屋 > 剛田奇作の部屋 > 公園にて

剛田奇作の部屋


[292] 公園にて
詩人:剛田奇作 [投票][得票][編集]

ゲートボールをしているお年寄りを見て安らぎながら
ペットボトルのお茶を飲む


あっちのベンチでは主婦たちがたむろして ペチャリクチャリと話してる

(私も主婦だが)あんまり見ないようにする

変質者と勘違いされたらやだし


私は公園で見る空が好きで

よくブランコをこぐ

「あのね、こないだあっちまで靴とばしたよ」

男のコが寄ってくる

一緒になんとなく地面に絵を書いてると子供がさらに寄ってくる

「前回り、できるよ、みてみて」女の子に手を引かれる

しだいに子供に混じって普通に遊んでしまう


主婦に
「すみませんね、うちの子が」


なんて言われ 一瞬意味が解らないが、我にかえる

本気で遊んでただけなんで…とは言えず
「あ、はい。大丈夫です」なんて 意味不明な事をいったりして

せっかく楽しんでんのに邪魔すんなよ

とか素で思っちゃって

普通に子供と3時間くらい遊んでしまう

気付いたら夕飯の買い物いってなくて

弁当屋に寄って帰る


冒険の余韻に浸りながら


また、やってしまったわ






2009/12/08 (Tue)

前頁] [剛田奇作の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -