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剛田奇作の部屋


[3] 輪郭
詩人:剛田奇作 [投票][得票][編集]

鋭い陰をふわりと太陽がつつむと

優しいgrayになった

誰かがふっと微笑んだように

みえた

窓の向こうの景色は絶えず

呼吸していた

世界中のすべての窓は
呼吸をする

アイツの部屋からは駅がみえるはずだ

喧嘩ばかりで
思いきりいいたいこと
いっちゃったアイツに

ゴメンって そろそろ
云う頃合いだ

酷く偏屈なアイツは大概
何も覚えてないふりして

いや本当に何も覚えていないのかもしれないけど

見下したみたいにはにかんで

またギターをいじる

タバコを取り出す

空気の澄んだ
日曜の明るい夕方

スーパーへ向かうお母さんと子供

駐車場の犬

2008/12/06 (Sat)

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