詩人:剛田奇作 | [投票][得票][編集] |
なぜ どういういきさつで
私はここまで傷ついているんだろう
今となって 何が間違いだったのかわからない
もっと頑張れば修繕できたのかもしれない
マニュアルなんてないけど
一応やるだけやった
今更人のせいにする気もないし
恨むのも馬鹿げてるし
迷惑かけたくないし
「生きているだけでいい」
そんな余裕の生み出した
美しい言葉を聞くとぞっとする
真に
アルコール依存者に
狂人に
誰かを経済的に
肉体的に傷つける人々に
面と向かい言えるのか?
入院費用から精神サポートから全ての手間やお金を一生工面してあげる覚悟があるなら言ってもいいのだろう
「生きているだけでいい」
一人で生きている狂人はいない
誰かと自分をローソクのように溶かしながら生きている
病人の生きるとは毎日メシを食って寝て排泄して気晴らしの為現実逃避にも費用が要る
そして治療費
誰だってまだ正常な時期に何度死のうと思ったろうか
周りがそれを留まらせ
精神が崩壊したら誰も見向きもしない
もう一度聞く
「今日生きていていい?」
「明日も生きていい?」
「十年後も生きていい?」