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剛田奇作の部屋


[65] 耐性
詩人:剛田奇作 [投票][得票][編集]

世界のことは

もう何も知りたくない


売れ残りの弁当をゴミ袋に投げ込むコンビニの店員

昨日の焼身自殺の死体は臭かったなぁ とか笑いながら話してる 警察官

図書館で戦争の写真を見てはしゃぐ子供たち


私は平和に
息をしていたいだけだ

何も感じたくないのに
何も考えてないのに

手足が氷みたいに冷たくなって

身体中からベタベタした汗がじっとり染み出す

何もかもが、冷えていく

私には関係ない
私には関係ない

呪文みたいに繰り返し
その光景を忘れるために
枕に埋まる

もう 何も知らなくて


いい



2008/12/15 (Mon)

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