詩人:はちみつ | [投票][編集] |
甘いだけじゃないのよ
可愛くて、優しくて、強い
彼女は、はちみつ。
暖かくて、柔らかくて、セクシー
彼女も、はちみつ。
太陽のオレンジ
花の黄色
みつばちの橙に
育てられた
天然娘
キュートな冒険家はいつも
酸っぱくてかっこいいキミを探してる
二人で
甘酸っぱくて
とろけるような
美味しい恋をしようね。
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泣くのはおやめ
きみの悪い癖だ
誰も知らぬところ
で
涙を流しすぎている
目を閉じてご覧
ぐっすり眠れるよ
誰かの夢を盗んでしまうことなど無いから
心配しないで
きみは眠る
きみのために
そして僕は
キスをあげよう
安らかなきみの頬にね
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少女が
流れ星に
願いをのせる
弟と二人手をつなぎ
どこまでも
どこまでも
限りなく遠く
漆黒の果てを
幼い瞳にうつす
目に見える満天の星よりも
その遠くの星を
どこからともなく
きらりと飛んできた宝石
どこへゆくんだろうね
その幼い心が
3度唱えた言葉は
どんなものなのかな
母も願ってみよう
忘れていた静寂の中で
娘達の手を握り
暫し
瞳をとじて
素直なキモチで
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なみだの国からやってきた
なみだひめ
笑いたくてやってきた
なみだひめ
さぁ笑ってごらん
泣かなくて大丈夫
蛙がいった
なみだひめが
生まれて初めて笑った
なみだひめが笑うと
太陽が怒って
雨をふらせないようにした
なみだの国に生まれたひめには
一生なみだを流す責任があるんだ
太陽がいった
蛙は水を求め苦しんだ
なみだひめは気の毒に思って
なみだを流した
やがてなみだでできた湖のなか
笑う蛙が泳ぐ姿
なみだひめは
うれしそうに
泣いた
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なみに揺られて
何処までゆこうか
貴方の処へゆこうか
何度も太陽の表情を目に焼きつけ
何度も移りゆく空に心を切なくし
それでも貴方のところへは
まだ遠い
鳥が通り過ぎ
風が追い越してゆく
まだ遠い
いつか いつか
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あの日は晴れていなかった
雨も降っていなかった
桜はまばらに咲いていた
風は少しだけ冷たかった
憂鬱だった
何にもおこらなそうな日
何も楽しくない日
家にいても電話もかかってこない日
テレビもつまらない日
そんな日に
大切なものに出会った
人生なんて
一秒前からも予測ができなくて
諦めかけていても
「面白いことがどっと押し寄せてきたりするのよ
だからあなたがいるじゃない」
私は娘にそう言った
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最小、最低限のことだけ
やればいいと思っている
なるべくよく見られようとして
本当の姿を隠して
いいとこだけを見せて
お化粧してにっこり笑い
人よりおしゃれして
無知な自分を冗談で誤魔化す
そんな自分に
何も感じなくなっちゃって
自分を外側からも
内側からも
真っ直ぐ見ることが
出来なくなった
いつでも笑って
いつでもしゃべって
いつでも人とつながって
そんな彼女を放っておくの?
ほら・・
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お人形は
彼に恋しています
口は縫いつけられて
塞がれて
声が出せません
お人形は
愛され方を知りません
もしも声を出せば
もうここに置いてもらえない
だからお人形の壊れやすい心は
ぱりんと割れました
そうお人形は諦めました
ただそこにいて
美しい洋服をきて
微笑んでいれば
“彼を近くで見ていられるのよ”
お人形はそうして
だんだん感情まで
抑えていきました
もう優しく微笑むことすらできないお人形
哀しい哀しいお人形
けれど彼が通りすぎた後
お人形は時々涙を流すのです
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風邪をひいた
昨日雨の中
泣いてたから
アナタがピンポンおす音
悔しいけど分かったから
悔しいけどドアをあけた
すぐアタシが風邪だと分かって
バカヤロウだって
バカヤロウはアンタでしょ
誰のせいで
「バカヤロウ心配させんなよ」
頭がかーとなった
でもそれは
ムカついたからでも
熱のせいでもなかったの
心配してくれたのが
すごくすごくうれしくって
熱で暖められたあったかい涙
気づかれないように拭いた
その後言われるままに布団に入って
「お腹すいたなぁ」って言ってみたり、ね
駄目だね
アタシの負けだよね
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とろりとろろん
こっくり色の
眠くなるような
まんまるビー玉
淡い光に
七色曲線
ころりころろん
転がるビー玉
転がすあたしは
ぽかぽか日溜まり
ハッピー気分
彼があたしの頭を撫でたから
もっともっとハッピーになって
あたしそのまま
ビー玉と一緒に
浅い眠りにおちたんだ