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さざなみの部屋  〜 新着順表示 〜


[4] 夏の終わり
詩人:さざなみ [投票][編集]

時間が止まる
唇の動きで分かった
電車が私達を切り裂く
もう終わりね

蝉の音が耳を引っ掻く
私の胸を引き裂くのは

擦れ違って
忘れ合いましょう
生暖かい風が目に染みる

邂逅する日は
他人でいようか

分かっている
でも乾かないのよ
虫の死骸を見つめる
自然と頷いた

今はこれでいい
これでいさせて

2010/05/03 (Mon)

[3] ハレルヤ
詩人:さざなみ [投票][編集]

通り雨に捕まった
長袖にしがみつく粒
渇かない
離れない

傘を捨てるからよ、と
素敵なお約束なの
ほら、いない
もう、いない

ガムと一緒に包まれた言葉は屑入れにさようなら
また会えるかな

背伸びして借りた詩集
今もチンプンカンプンです
コーヒーをブラックで

風に消された告白が微笑む
始発を待つ手の甲に
不慣れな水が

喉にいる意気地なしの君がやっと外に出られたんだ
日向ぼっこをしませんか
とてもキモチイイよ

子どもみたいにじゃれ合う猫と
おじいさんになった灰と
つぶれた枕と眠ってる
赤いほっぺの君が笑ってる

2010/05/07 (Fri)

[2] 
詩人:さざなみ [投票][編集]

潰された街
馴染みのない看板が存在感を与えてる

コトバは雲に隠れて
太陽ってなんだろう
形あるモノしか認めない

風船が向かう方へ
走りたくなって止めた
雨が降ってきたので
コンビニで傘を買おう

水溜まりがこわくなったのは
守りたくなったから
強がりたくなったから
きっとこれでいいのかな

笑ってしまおう

暖かい光だけは
あの頃のままだ

2010/05/02 (Sun)

[1] さいごのダンス
詩人:さざなみ [投票][編集]

あなたには分からないわ
震えているのはお互い様

あれから靨(えくぼ)がくたびれてる
記憶の外にいるのは
記憶の中にいるのは

返しておくれ
言いかけて止めた

その瞬間枯れ葉が舞った
踊り出す時間

あなたには分からないわ
震えているのはあなただけ
震えているのはあなただけ
震えているのは

2010/05/02 (Sun)

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