詩人:蛍 | [投票][編集] |
今はなにも聞きたくないの。
今はなにも見たくないの。
あっちいってよ。
慰めの言葉なんていらない。
なんにも響かないよ。
いいの。心配しないで。
どうせ本当に心から心配なんてしてないんだから。
「一人じゃないんだから」
何言ってるの?
貴方は一人じゃないかもしれないけど
私は一人なの。
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「君は一人じゃない」
言葉でならなんとでも言える。
「僕達はずっと一緒」
そんな簡単に言わないでよ
私は誰を信じればいいの。
嘘をつかない人はいないの?
信じて傷ついて、一人で泣いていればいい?
今、みんなは何をしてる?
私が一人泣いている今、みんな笑ってる?
楽しくしてる?幸せにしてる?
私の事考えてくれてる人、
いる?
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なんでこんなに疲れてるんだろう。
一人になってため息吐いて
空見上げて…
私何やってんだろう。
頭の中で不安や孤独達がぐるぐる走り回ってる。
確かめ合ったり、ぶつかっては痛みに負けて
涙がしなやかにこぼれ落ちていく。
愛に溺れたいと願って
愛のなかに溺れ苦しい、苦しいと独り言。
いくつもの扉の前で迷い、腕すら伸ばせず
床に座り込んで自分に泣いた。
誰かのためを想って泣いているんじゃない。
自分のために汚い涙を流した。
私、
自分に疲れきってる。
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「君は卑怯だね。」
冷めた瞳(め)で貴方は言う。
ええ、そうよ。
私は卑怯者。
淋しくなっても崩れ落ちないでいるために
私は逃げ道を作った。
私は逃げ道を隠した。
そして逃げたの。
ええ、そうよ。
私は卑怯者。
貴方が逃げ道を埋めてくれたら
貴方が逃げ道を壊してくれたら…
もう貴方のなかに私は映らないみたいね。
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台本通りの台詞
時々、アドリブ使ってみる。
演出通りの芝居
迫真の演技ね。お見事と拍手を贈る。
もともと汚い人間だものね。
涙なんて簡単に流せるでしょう。
瞳(め)を見て笑えていない。
瞳を見るのが怖いんでしょう。
嘘というプレゼント。
受取人は誰かしら。
最終回、
犯人は一体誰かしら。
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結局 安らげる時って
独りの時間。
私って淋しい人間。
結局 癒される時って
独りの時間。
私って悲しい人間。
自分から追いかけるの怖いから
追いかけてきてくれる人待っている。
いい加減に愛与えて
いい加減に愛与えられたら突き放して。
私って冷めた人間。
誰か助けて。
私って都合のいい人間。
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底なし沼
一度足を踏み込んでしまったら
あとはずるずると底なし沼に吸い込まれてゆくだけ。
貴方の愛は底なし沼
足を踏み込んでしまった私は
あとはずるずると貴方の愛に溺れてゆくだけ。
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少し羽根を休めているだけよ。
たまにはため息ついて一人で泣いたっていいでしょ。
気にくわない羽根を動かすのはとても疲れるの。
冷静になって考えようと思えば思うほど
自分で羽根をちぎっているの。
次から次へとくる壁を軽く飛び越えたいのだけど
私のこの羽根、ちっとも使いものにならない。
吐き気と孤独感に押し潰されて
瞳孔がぱっちり開いちゃって
涙なのか冷や汗なのかわからぬ液体ながれてきて。
でも、そのたびになぜか私の羽根は大きくなっていく。
逃げない。
逃げたりなんかしない。
さぁ、大きく広げましょう。
私の羽根よ、貴方の羽根よ
今、大きく華やかに宙へ舞う。
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喉の奥で何か詰まってる。
喉の奥で何か騒いでいる。
全て吐き出せたとき、
貴方はきっと
過去の人。
何で紛らわそう…
何で落ち着かせよう…
私のなかにある汚(けが)れている全てのもの
悲しいほど汚い言葉
全て吐き出せたとき、
貴方はきっと
想い出のなか。