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たかし ふゆの部屋


[34] 巣鴨
詩人:たかし ふゆ [投票][編集]

早雪の粉雪

巣鴨とがんも

燻らせたシガァレットの煙が
豊島の夜に溶けて行く

歩きながら考える癖をつけて
願ったら何かが叶うとか
願えど願えど叶わないものとか
この世に蔓延る
いっさいがっさいを
忘れるために、認識するのだ

消えない会話
世界から零れた、たった一ミリの隙間
ずれた分だけ、世界は新しく廻る

さよならの季節が迫りくる

また来年、再来年、もっともっと遠くても
手を振る
振り続ける

振り向くという奇跡のあとに
じゃあね、ではなく、またね、を




過ぎ行く君よ
さよならだけが、さよならじゃない

2016/11/27 (Sun)

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