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たかし ふゆの部屋


[43] 情熱の季節はやがて過ぎる
詩人:たかし ふゆ [投票][編集]

涼やかな静けさの行進、夏の終わりはいつもこう
秋の始まりの雨は夏の終わりの雨と同じで、不思議な間のある雨
さめざめ、という言葉があるように

蝉も鳴かない

自分と誰か、雨と晴れ、季節と季節、そういう緩やかな「間」
叩きつける情熱ではなく、ゆっくり身体に浸透する労りのごとく


優しい雨が降っていて、それが上がりそうな天気。空気の振動、一縷の陽射し、濡れ上がりのアスファルトのにおい
何とも言えない感情を詩にしたら、きっと、誰かの事を労れる気がする

2020/09/05 (Sat)

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