涼やかな静けさの行進、夏の終わりはいつもこう秋の始まりの雨は夏の終わりの雨と同じで、不思議な間のある雨さめざめ、という言葉があるように蝉も鳴かない自分と誰か、雨と晴れ、季節と季節、そういう緩やかな「間」叩きつける情熱ではなく、ゆっくり身体に浸透する労りのごとく優しい雨が降っていて、それが上がりそうな天気。空気の振動、一縷の陽射し、濡れ上がりのアスファルトのにおい何とも言えない感情を詩にしたら、きっと、誰かの事を労れる気がする
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