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現実的SUGILLの部屋


[132] バラッド
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博打のような恋だ

思い立ったが吉日
なんて

よくいうけれど

きみの前じゃ
思うように動けなくて...。

のどまで出かかった
二文字が

その二文字が
なぜか

どうしても言えないよ

たぶん
一世一代の恋だ

異端と呼ばれて
ひとりぼっちになって

とうとうこんな世界の端

流れ着いて...。

けれど
独りじゃなかった
きみがいてくれた

闇ばかりじゃない

きみがいたから
きっとぼくは

生きていられた

まっすぐなレールじゃ
ないけれど

まだすべてを
約束できないけれど

嘘はどこにもない
って
信じてくれるかい?

カルテを診てよ
恋患いだよ

解剖していいよ

確かに
きみがいるだろ

ぐちゃぐちゃな人生の
レイアウト

行き当たりばったり
取捨選択
してきたけど

きみのことだけは
絶対
ここにあったんだ

こころのなかには
いつだって
きみがいたんだ

信じてくれるかい?

本当は臆病だけれど

人生なんて
たぶん一瞬で

辛いのも痛いのも
愛しいのも

それは生きているから
感じるすべて

どこかでぼくは
死んでしまうけれど

いつかはきみも
死んでしまうけれど

そのあいだ
どうか
そばにいて

ぼくだけの光になってほしい

信じてお願い
閃け世界

のどまで出かかった
二文字を

この二文字を

きっと今こそ
きみに伝えるから

2014/08/16 (Sat)

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