ホーム > 詩人の部屋 > 現実的SUGILLの部屋 > 行燈

現実的SUGILLの部屋


[14] 行燈
詩人:現実的SUGILL [投票][得票][編集]




撫子みたいには居られない。


あなたが
蓮の葉に浮かべた

感嘆詞


曖昧に
暈かしておきましょ?


せいぜいそのくらい

切れ切れ
世も暗い


二束三文の穴の所在は

嗅ぎつけられる前に
処分検討


嬉々として

あなたが

ブラインドに
指を挟んだ


生きづらさ、垣間見てよ


折れたままの五線譜

紙飛行機にして
飛ばしてよ


考えてみたら
こんなの

ぜんぜん
楽じゃ、ない!


ブラインドの間仕切り

絶妙な
二人の距離感


そして明日へと
続く

このしたたかな可能性



2014/01/14 (Tue)

前頁] [現実的SUGILLの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -