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現実的SUGILLの部屋


[140] 見晴らしのいい丘で
詩人:現実的SUGILL [投票][編集]





強気の眼(まなこ)
震える肩を抱きしめてよ

この想いが繋がったなら
胸の奥の声を教えるよ

どんなにやさしい言葉でも
青空を留めておけない

きみは見えないあたしを
追いかけていただけね


意地を張らないで
もっと、心を開こうとしてよ

長い季節が過ぎたら
また別の顔を探すんでしょ?

あの日の出来事だって
一瞬で凍ったりする

無理やりに、こじ開けないで
あたしごと壊れるわ


個性、というには苦々しい
ありきたりな色たちが
ふたりの妄想力、汚した

白い波が浚えば
救いようのない未来さえ

きみ次第でどうにでもなる
そう信じていたいけど


物想いに耽りながら
あの夜の熱に酔って
泣いてしまえば、ぜんぶ流れる

目眩がするわ

本当のことなんて
誰にも分かんない

「あたしのこと、なんて
きみにはわかんない...」


せつないの

誰かの夕立が
この傷跡を濡らしたの

いとしいの

誰かのともしびで
あの憂鬱は乾くかしら?


見晴らしのいい丘へ

スキップで駆けてゆけば
頬、突き刺す風

「DOUBT!」

偽物なんか、興味ない


本当にね、大切なことは
人生のうちの僅かしかないの

本当はね、大切なひとは
人生のうちで
たったひとりでいいの


きみだけでいいよ









2014/08/25 (Mon)

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