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現実的SUGILLの部屋


[183] 四十九日の回想
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脳みそがフリーズしたの

なぜだか、冷静に
とても悲観的に
ゆっくりと眺めて居た

「もう、コレは
あたしの未来じゃない」


割れた爪も

眼の下に居座る
濃いクマも

散らばったマニキュアも
アイシャドウも・・・


どうでもよくなった

少し冷めてた。

誰かは言うはず
次が、あるって

それでも
何処にも
保証はないけど


せめて、それくらい
救いにできたら

もう少し、素敵な
お芝居を
続けられたのに


あんたが
吐き捨てた台詞

繰り返し

回想シーンみたいに
反芻している


でもね。

見つめられたら
「嫌、」とは言えないよ・・・


昨日の、狂気の影

ふたりが重なっても
傷口は
拡がるだけ

防戦一方の現実は
変わらない


だけど

オトナなら
安っぽい芝居でさえも

黙って演じきる
必要があるわ


ほらね。

見つめられたら
「嫌、」とは言えないの・・・


死に体、ぜんまい
茨のような恋

緩衝材・・・

まだ、探しているの?



2014/11/21 (Fri)

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