詩人:現実的SUGILL | [投票][編集] |
思わず駆け寄って、抱きしめたあの夜。
二人は、ためらいもなく泣き叫んだよね
疲れ果てて眠りにつく君に
そっと添い寝しながら
その吐息が止まらぬように
これからが素晴らしいものであるように...
新しい朝をひたすらに祈ったよ
けれど現実は、まるで何にも
なかったかのようで。
ただ、ただ進み。ただただ、流れる。
わたしたちは今までの生活を許してしまう
ねえ、君は笑っている?
それとも泣いてる?
怒ってる?憂いてる?
きっと、今日も電車は満員なんだ
憂鬱なことや不安や不満...
そんなものは、いくらだってある
あげだしたらキリがないほどに。
だから、ときどきは
美しいことだけ描いて眠ろうよ
素敵なものを思い浮かべて笑おうよ
悲しくなったら、苦しくなったら
方程式の答えを導き出そう
あの日の二人は臆病者、なんかじゃない
そうなる前に強さを見出した
勇敢な戦士たちだから。
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