詩人:現実的SUGILL | [投票][得票][編集] |
どうしたって世界は
止まらないので
時間は留まらないので
知っているから
くるしいこともあるわけで
・・・
知りすぎたが
ゆえに
こんな副作用もあります
・・・
好きだ
と言ってしまえば
たぶんそれで終わり
こんな悶々とした
鬱々とした
痛いだけの毎日からも
やっと解放されるはずで
・・・
一瞬の悲劇だったら
まだ耐えうるかな?
でもそれからはまた
別の痛みとの闘いだね
・・・
たぶん
好きだと言うその瞬間に
時間は止まって
ぜんぶ凍るのだろうね
・・・
思いもよらない
どこか遠くの場所で
どこか遠くの海で
嵐は生まれて
君を浚いにくるんだよ
・・・
渦を描くミルクの
美しい螺旋を
銀色のスプーンで
ぐちゃぐちゃに
掻き乱すみたいに
・・・
きっと明日もあさっても
なにも変わらないのさ
変わらないけれど
一石は投じられる
・・・
ただ沈没してゆくなら
みっともなくあがいて
前のめりで
終わるべきなんだ
と誰かが言った
・・・
あの子が損をして
傷ついて泣くので
彼女はそれを見て
安心して哂った
あなたが得をして
笑うわけではなく
誰かの不幸を
天秤にかけて、哂った
・・・
不幸を見たいの?
どうして
幸福を望まないの
風向き次第?
結び目をほどけば
この混線も
一本の運命に戻れるかい?
・・・
なぜだか壊したがり
なぜだか壊したがり
なぜだか
壊すばかりで
君は歌いたがらない
ぐちゃぐちゃになろうが
綺麗なままだろうが
いずれにしろ
答えはひとつなのにさ
・・・
僕が幸せで
笑うわけではなく
あの子が不幸で
泣いているだけ
僕が嬉しくて
笑うわけではなく
あの子が悲しくて
泣いているだけ
・・・
これからはまた
別の痛みとの闘いだね
予定調和的
蜜月関係
僕はまた彼女を
癒したいと思います
傷ついても
傷ついても
そのたびに僕は言うよ
今を愛するために・・・
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