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現実的SUGILLの部屋


[66] ブラックホール
詩人:現実的SUGILL [投票][編集]



さかさまの嘘と
さかさまの本当...

上手になんて、生きらんない

この器はあまりに浅くて
気づけば
中は、からっぽで。

見苦しくもがいても
なんにもないの

冷たい底に傷むばっかり。


きみからのメール
消去できない...

思い出も約束も
なにもかもが
こびりついたように

わたしの内から

...消去できない...!

ブラックホールに
飛び込んじゃおう


あのとき一瞬で
まるごと失った

きみはただのひとつの
ちいさな砂粒になった

冷たい底に裸のまま
寝転がって、泣くよ

独り言は風のなか...

流れ流れて
漂って、いつかは
未来のきみに

届くかもしれない

なんて。


淡い期待
いっそのこと踏み潰して...

振り出しに戻させてよ

この器は、あまりに浅くて
醜くて、歪つで
きみには相応しくない


宿命と名付けよう
仰々しく...天を見つめて。

背負っていくもの
ここで、失うもの

考えたって
悩んだって
どうしようもない

もがいたって
きみは居ないから。


消去できないなら
上書きしていくしか
ないでしょ?

上手になんて、生きらんない

けど。傷つかずに
夢は見られない

明日はどうしても
走りたい

...走らなきゃ!!


言葉で言い表せる関係より

複雑に絡み合う
糸のような
濃厚な時間がいい

今こそ。約束を果たしましょ

素敵な夢を
共有できる誰かと
いつか、どこかで

出遭うために。

2014/05/26 (Mon)

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