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現実的SUGILLの部屋


[82] 夢に吠えろ
詩人:現実的SUGILL [投票][得票][編集]



頬つたう涙

今夜は雲に隠されて
みえない
星のかわりに

きみの瞳で
うるんできらめく

流れ星のように
ぼくのこころ揺さぶる

その愛は
美しいけれど

尊いけれど

ときどき無性に
きゅんとなる

ひとのために
傷ついてばかりじゃ

あなたが
しおれてしまうから

ときどき心配だよ

身も心も砕いて
いつか芯まで
削れたら

あなたの思いは
どこへゆくのか

それは一瞬のできごと

ゆめに満たされるだけの
長く暗い
トンネルを抜けて

いまはこの世界で輝いて

もっとわがままな
ことをしてよ

どうして
やさしいひとばかり
損をするのか

やさしすぎるから
損をするのか

あなたは
日陰で咲くべき
ひとじゃない

その涙をぼくが
ぬぐってあげたい

流れ星よりも
ほんとはいちばん
きらめいている

その笑顔

あなたはもう
泣いてるだけの
少女じゃないだろう?

2014/06/28 (Sat)

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