詩人:冴香 | [投票][編集] |
満開の桜の下を あなたと一緒に
手をつないで歩いた日を思い出します
あの頃は
手をのばせば 何もかも手に入ると思っていました
そんな時
私には黒く深い闇が訪れました
私は 闇の中で
何も見えなくなりました
何も聞こえなくなりました
あなたの姿や声でさえも
あなたの注いでくれるたくさんの愛情にさえも気づかない程でした
そんな私の手を離し
あなたはどこかへ行ってしまいました
また季節が巡り 桜の季節を迎えました
闇も消え 私は一人で桜を眺めています
でも 決して 独りじゃない
隣には いつも あなたがいます
今なら分かります 今だから伝わります
あなたの愛情が
もう 手をつないで
桜を見ることはないでしょうが
私は
この桜の季節に あなたの事を思い出すでしょう
ずっと…ずっと…