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キンセンカの部屋


[11] 汚染
詩人:キンセンカ [投票][編集]


なんてつまらない毎日なんだろう
理想(ゆめ)を見ることも飽きて
本日何百回目かの欠伸
溜息で吐き出したゴミのような感情は
空に還って キラキラ瞬いて
僕を嘲笑ってるようです。

届かなかった塀のさきは
きっと凄いことが待っていて
どこまでも両手広げて
胸いっぱい空気を吸って
自由でいられるんだと思っていた

つま先立ちせずに見えた塀のさきは
汚染されたモノトーン
枯れ木に腕が絡まるから
汚い空気に殺されるから
世界はだいぶ想像と違いました。

2016/02/28 (Sun)

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