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キンセンカの部屋


[14] 華日和
詩人:キンセンカ [投票][編集]

月日が経つというのは恐ろしいもので。

昨日、見えなかった景色が
今日、いつの間にか見える様になっていて。

昨日、遠くで見ていたアナタの背中が
今日、歩幅を合わせて一緒に歩いている。

昨日、笑顔だったあの子は
今日、涙でハンカチを濡らしていた。

昨日、掛け替えのないモノで心が満たされて
今日、愛するモノが永遠に旅立った。


嗚呼…いつから私は成長したのでしょう。
失う恐さを。
与えられる喜びを。
衝突した時の怒りを。
夜にフと感じる哀しさを。
傍に居る仲間と夢を追える楽しみを。

伝えたい事が沢山あるのです。
けれど今は言葉というカタチにする事ができません。
それはきっと、明日の私にしか分からない事だからなのでしょう。

今日は快晴。
淡いピンクと紫の花に心を踊らせて。
夜、高く上る月の光に魅力されました。


2010.9/22 作

2019/04/25 (Thu)

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