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野良猫の部屋


[19] 携帯電話
詩人:野良猫 [投票][編集]

世界中に普及し 人々を自在に操る機械
それを見るために
人は 俯き 気をとられ
時には 大惨劇を招くこともある

それでもこの機械を手放せなくて
数え切れない数の電波を飛ばす

飛び交う電波の波の中に それぞれの想いを託して
『好きです』

『さようなら』

『ありがとう』

『むかつく』

私の手元にあるコレは 誰からの着信を待つのだろう

声にならないものは文字として表し
文字として表しきれないものは声に出して伝える

今この世界から コレがなくなったら世界はどぅ混乱するのだろう
人々はどうなるのだろう

わがまますぎる私たちに 必要不可欠なもの
それが

携帯電話

2004/02/23 (Mon)

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