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黒夢の部屋


[100] 基準は僕
詩人:黒夢 [投票][編集]

世界は廻る。






暗く長い夜を越え、陽が昇る。






始まる日常に不変を感じ、少々の変化を期待する。






きっと、此の場所に僕が居なくとも






日常は正しく過ぎていき、不変だ。






僕の日常だけが、少し変化しただけ。






世界は廻る。






相も変わらず、僕等に変化を悟らせずに。






窓から見下ろす景色も変わらない。






ただ、そこに僕が居るか居ないかだけ。






日常は流れて、形を変える。






満たされる日も、そうでない日も






全て、不変の日常となり






僕の中に残る。






きっと、いつか忘れてしまうだろうけれど






少しの間、僕の中に残る。






僕にはそれだけで十分。






昨日の事は過去にして、今日の変化を望む。






どんな小さなことでも、くだらないことでも






僕が変わったと思ったのだから






世界は今、変化を遂げた。

2005/04/19 (Tue)

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