詩人:黒夢 | [投票][編集] |
世界は廻る。
暗く長い夜を越え、陽が昇る。
始まる日常に不変を感じ、少々の変化を期待する。
きっと、此の場所に僕が居なくとも
日常は正しく過ぎていき、不変だ。
僕の日常だけが、少し変化しただけ。
世界は廻る。
相も変わらず、僕等に変化を悟らせずに。
窓から見下ろす景色も変わらない。
ただ、そこに僕が居るか居ないかだけ。
日常は流れて、形を変える。
満たされる日も、そうでない日も
全て、不変の日常となり
僕の中に残る。
きっと、いつか忘れてしまうだろうけれど
少しの間、僕の中に残る。
僕にはそれだけで十分。
昨日の事は過去にして、今日の変化を望む。
どんな小さなことでも、くだらないことでも
僕が変わったと思ったのだから
世界は今、変化を遂げた。