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黒夢の部屋


[159] 本気と偽り
詩人:黒夢 [投票][編集]

それは恋である前に
憧れでした。

近づくことさえも躊躇う位に。



それは愛である前に
一つの友情でした。

愛しさなんて分からなくて。



それは君である故に
恋となりました。

それは報われぬ故
どうしようもないままに冷え固まりました。

君が最後の愛しい人。
『次』など要らないと思う程に。



それは『次』であったが故に
結ばれない2人になりました。

それは終わりを迎えていた故に
もう始まりを刻むことはありませんでした。

違和感の理由を知っていた。
傷つけたことも大したことと思えずに。



本気を知ったのは君だけ。
偽りで誤魔化しても、何も見えなかった。

2006/05/10 (Wed)

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