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黒夢の部屋


[3] 祈り
詩人:黒夢 [投票][編集]

どうか震える手を離さないで。

怖くて仕方ない。不安で仕方ない。

遠ざかる足音を引き止めようとせずに
涙を流しながら靴音を聞いている自分がいた。

側にいてほしいと言えず。 
隣にいていいかと聞くこともできず。
何も言わない貴方の背中を ただ見送っていた。

ただ一言でいい。 
私を安心させて。
不安で どうしても疑ってしまいたくなる夜だってある。

私達の指には互いを繋ぐ赤い糸も 
誓いの指輪もないけれど
それでも信じている。
私達の絆を この想いを。

どうか手を離さないで。
私も握り返すから。

2004/11/01 (Mon)

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