犠牲になるのは己の体。やり場のない苛立ちが心を蝕む。向ける先のない怒りの刃だけが何かを狙って研ぎ澄まされる。痛みだけがリアル。夢見ていた僕を現実に連れ戻す。血液という紅い色だけが僕の世界を彩る。楽にしてよ。一思いに。痛みなしには快楽なんて得られない。役に立たない夢も理想もいらない。痛みという快楽を僕に頂戴。
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