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黒夢の部屋


[57] 不安と希望
詩人:黒夢 [投票][編集]

見上げた空は、鉛のように重い色をしていた。
このまま生き続ける先に、青い空はあるだろうか。


『明日』という未来に、あの空はあるだろうか。
そこに僕の姿があるのだろうか。


数年先の未来を望む僕が馬鹿みたいだ。
1秒先の未来にさえ
この姿が在るかどうか分からないのに。


確証のない未来。
つかめない瞬間がただ、もどかしい。


そうやって不安を感じる夜はいつも
自分を安心させるように
空を見上げ、天を仰ぐ。


きっとその行動にさえも、意味はない。
気休めに過ぎないけれど
変わらない真っ暗な空を見ていれば
時が止まったように思えるから。


束の間の永遠を、感じていたいから。

2005/02/05 (Sat)

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