詩人:黒夢 | [投票][編集] |
夢は儚く、現実はすぐ側に。
想うは永く、現実は一瞬。
憎しみは強く、現実は脆い。
所詮、そんなもので
夢見るのは何よりもの虚無。
僕は偽物にすがらないと生きていけない。
夢という名をかりて、瞬間から逃げている。
今という現実から、目を背けたいだけ。
僕の心は弱い。
想うことで強くなる心も、終わりを迎えれば弱くなる。
心を信じられなくなり、想いを憎しみに変える。
心が真実を知れば、きっと簡単に壊れてしまう。
痛みは残るのに、安堵感は刹那に消える。
残酷なほどに優しい言葉でさえも
僕の中には残らない。
何もいらない、一つだけ。
僕の心に強く残る夢を頂戴。