詩人:黒夢 | [投票][編集] |
変わらないと信じ続けたものが、いつしか変わっていて。
「変わらない」と言った約束さえ、守れるはずなかった。
小さすぎて、きっと何も分かってなかった。
何時までも一緒にいるということが
叶うことを、ただ、信じていた。
子供だったから、何も疑うことなく信じていた。
故に、離れていくのが怖かった。
知っていたはずで、頭では理解していて。
それでも
認めたくなかった。
離れていく互いの距離を、縮めようと空回りしながら。
知らない間に作られていく別々の日常。
そこに僕の立ち入るような隙間はなくて
感じた孤独。覚えた哀しさ。
本当は、いつしか離れていくものと知っていながら。
変わらないことを描き続けるよりも
今は願っている方が強い。
変わることに抵抗を感じて。
流されることに焦って。
変わらないでいようなど
僕等にとっては儚い夢でしかない。
そして
変わったのは周りではなく
僕だということに気付いた。
君は何一つ、変わってやしないのに。